あて(貴)-あで(艶)
| |
うつ(全)-うづ(珍)
諸辞書を参照するに上記の関係は大方認められていると思われる。四語とも大よそひとつで、左右は時間の経過を示し、上下は(&t)縁語の関係である。「うつ、うづ」が古く、「あて、あで」は上代に用例は見られない。
このうち「うつ」については、日国「あて(貴)」の語源説欄に『「ウツ(貴)」の音通〔雅言考〕』という指摘があり、全にして貴と了解する。辞書によれば、これらの語は”高貴、尊厳、珍貴、艶然”といったところを表わしている由である。珍貴にして卑しからずということであろう。完