動詞図『カ行、「かぐ(香ぐ)、きく(聞く)、くふ(食ふ)」』(013)

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「かぐ(香ぐ/嗅ぐ)、きく(聞く)、くふ(食ふ)」

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か(香)-かぐ(香ぐ)-かがす(嗅がす)-かがせる-かがせらる-かがせられる(嗅ぐ)

           -かがふ(香がふ)

           -かがる(香がる)-かがれる

    -かwu(香wu)-かをる(香をる)

き( )-きく(聞く)-きかす(聞かす)-きかせる-きかせらる-きかせられる

           -きかゆ(聞かゆ)

           -きかる(聞かる)-きかれる

           -きける(聞ける)

           -きこす(聞こす)「きこしめす、きこしをす」

           -きこゆ(聞こゆ)-きこyeる

    -きく(効く)-きかす(効かす)-きかせる

く( )-くふ(食ふ)-くはす(食はす)-くはせる-くはせらる-くはせられる

           -くはる(食はる)-くはれる

 

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 これらを香や音や食物を人体にとり込む意のカ行渡り語とみたい。

 

 「く」語には、二拍動詞「くふ(食ふ)」と並んで同じく”食べる”意の「くつ(口つ)」が存在し、「くち(口)」はその名詞形と考えれば「くち(口)」の由来が無理なく理解できる。

 

 顔の器官のうち、”目(me)で見(mi)る”、”口(kuti)で食(ku)ふ”はいいとして、”耳(mm)で聞く(kk)”はしっくり来ない。「みみ(耳)」は、何かの由来で「きく」に縁のあるもとにあった(kk)語を押しのけて新しく居座ったものと考えられる。「きく」には”聞き酒、香を聞く(聞香)、聞し召す”などの成句があり、また人に道を”きく”、親の言いつけを”きく”、その結果よく「効いた」などの意味もある。薬が「きく(効く)」も「聞く」と同語と見られる。

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