動詞図『カ行、「か(香)、き(気)、く(息)、け(気)」』(023)

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「か(香)、き(気)、く(息)、け(気)」

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か(香)-かぐ(嗅ぐ)

き(気)-きる(霧る)-きらす(霧らす)「き気」「あまぎらす天霧、うちきらす打霧、かききらす掻霧」

           -きらふ(霧らふ)「あまぎらふ天霧、たなぎらふ棚霧、みなきらふ水霧」「まぎらはし」

 

く(息)~いく(生く)-いかす(生かす)-いかせる-いかせらる-いかせられる「いき息」(イ接)

           -いきむ(息きむ)

           -いきる(熱きる)

           -いける(生ける)

           -いこぬ(憩こぬ)-いこのふ

           -いこふ(憩こふ)

け(気)-「けはひ(気這)」

こ( )

 

 「き(気)」は空気の「き」であるが、漢語ではなく古い和語である。「きり(霧)」は「き(気)+り(接尾語)」と考えられる。「か(香)」は、気体ではないが「き」の縁語である。「けはい(気配)」は漢語としてあるのかどうかはともかく、「けはひ(気這)」は和語であり、「け(気)」は「か」「き」の縁語で、”気体”を言うカ行渡り語をなしている。

 「く」は、単独では用例はないが、気体を意味するカ行渡り語のひとつで、イ接語「いく」の形で「いき(息)、息をする、生きる」を意味し、上記のような三拍動詞をハネ出している。

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