動詞図『カ行、「カ行動詞補遺」』(029)

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「が/ぐ(汚*穢)、けぐ/けが(穢が)、こぐ(焦ぐ)、にぐ(濁ぐ)、よぐ(汚ぐ)」(ga/gu)

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名詞   くが(焦が)-くがる(焦がる)~あくがる-あくがれる(あくがる憧)(ア接)

     けが(穢が)-けがす(穢がす)-けがさる-けがされる「けがし(穢がし)」

           -けがる(穢がる)-けがらふ「けがらはし(穢らはし)」

                    -けがれる

     こが(焦が)-こがす(焦がす)-こがさる-こがされる

                    -こがせる

           -こがる(焦がる)-こがれる(「くがる」の形も)

                    ~あこがる-あこがれる(あこがる憧)(ア接)

           -こげる(焦げる)

     にが(苦が)-にがむ(苦がむ)「にがし(苦シ)、にがにがし」

           -にがる(苦がる)「にがり苦汁」

     にご(濁ご)-にごす(濁ごす)-にごさる-にごされる「にがし(苦し)」

           -にごる(濁ごる)-にごらす-にごらせる「にごりさけ濁酒*醪」

     よご(汚ご)-よごす(汚ごす)-よごさる-よごされる

           -よごる(汚ごる)-よごれる

 

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 ここは多少変わった配置になっている。汚穢情況を言う二拍語「くが、けが、こが、にが、にご、よご」は、後項の濁音拍「が/ご」が汚穢情況を言う有意の一拍語で、その前についている「け、こ、に、よ」は情況を振り分ける接頭語と見るのである。もとは「が/ぎ/ぐ/げ/ご」と渡り語をなしていたであろう。そう考えることによって、これらの汚穢語五語が全体として把握される。

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