動詞図『カ行、「ク動詞まとめ」』(027)

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「く(潜)、くく/くぐ(潜く)」

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く( )-くく(潜く)-くくる(潜くる)-くくらす-くくらせる「(百舌鳥の)くさくき草潜」

                    -くくらる-くくられる

           -くぐる(潜ぐる)-くぐらす-くぐらせる

                    -くぐらる-くぐられる

        ~こく(漏く)(コ接)

     ~もく(漏く)-もぐる(潜ぐる)-もぐらす-もぐらせる(モ接)

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「くく(括く)、ふく(括く)、ふふ(括く)」(kuku/kk/huku/hk/huhu/hh)

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く( )-くく(括く)-くくす(括くす)

           -くくむ(包くむ)-くくまる

                    -くくもる「羽ぐくむ-羽ぐくもる」

           -くくる(括くる)-くくらる-くくられる

           -くける(絎ける)

ふ( )-ふく(括く)-ふくむ(含くむ)-ふくまる-ふくまれる(一度目の(h-k相通形))

                    -ふくめる

    -ふふ(括く)-ふふむ(含ふむ)(二度目の(h-k相通形))

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「くし(奇し)、けし(異シ)」(ki/ku/ke/kusi/ks/kesi/ks)

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き(奇)

く(奇)-くし(奇し)-くしぶ(奇しぶ)「くし/くすし(奇し)、くしぶ」

           -くすす(奇すす)「くすし薬師」

           -くする(奇する)「くすり薬」

け(異)-けし(異シ)「けなり」

 

「くしみたま奇御霊」「こころくし心、めぐし目」

「けし異、けに異;いやひけに/いやひにけに弥日異、つきにけに月異、ひにけに日異」

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 奇異、怪奇を言うカ行渡り語「き/く/け(奇*怪*異)」である。

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「く(黒)、くす(黒す)、くむ(黒む)、くる(暗る)」

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く(黒)-くす(黒す)-くすむ(黒すむ)-くすます-くすませる

    -くむ(黒む)-くもる(曇もる)-くもらす-くもらせる「くも雲」

    -くる(暗る)-くらす(暗らす)-くらさす-くらさせる「くら/くれ/くろ〔暗/暮/黒〕」

           -くらむ(暗らむ)-くらます-くらませる(眩む)

           -くるす(苦るす)-くるしむ-くるします-くるしませる

                         -くるしめる-くるしめらる

           -くれる(暮れる)

           -くろむ(黒ろむ)〔黒ずむ〕

 

くら:くらし暗シ、くらおかみ闇靇、くらやまつみ闇山祇、くらみつは闇罔象

くり:くり涅*海石、

くる:くる暮、くるし苦シ

くれ:くれ暮、このくれ/このくれやみ木晩闇、

くろ:くろ黒、くろし黒、くろいかつち黒雷、くろがね黒金、くろかみ髪、くろき酒

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「くず(抉ず)、こず(抉ず)」

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く( )-くず(抉ず)-くじく(挫じく)-くじかす

                    -くじける

           -くじる(抉じる)「くじりゑる」

こ( )-こず(抉ず)-こじる(抉じる)-こじらす-こじらせる

                    -こじれる

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「くた(模写)」

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名詞   くた(  )-くたばる《くたくた》

           -くたびる-くたびれる「草臥れる」

           -くたぶる

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「くつ(口つ)、くふ(食ふ)、くる(食る)」

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く(口)-くつ(口つ)「く/くち/くつ(口)」

    -くふ(食ふ)-くはす(食はす)-くはさす-くはさせる

                    -くはさる-くはされる

                    -くはせる-くはせらる-くはせられる

           -くはふ(咥はふ)-くははる-くははらす-くははらせる(加はる)

                    -くはへる-くはへらる-くはへられる(咥へる・加へる)

                    ~たくはふ-たくはへる(た咥はふ/蓄ふ)

           -くはる(食はる)-くはれる

    -くる(食る)-くらふ(喰らふ)-くらはす-くらはせる「くらひもの食物、よきくらひもの」

     ~すく(す食)(ス接)「水を以て飯をすく」

    ~たぐ(た食)(タ接)「米だにもたげて通らせ、あひたげびと相食人」

 

 二拍動詞「くる(食る)」は今日に伝わらなかった。

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「くび(首)、くぼ(窪ぼ)」

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     くび(首び)-くびる(縊びる)-くびらる

                    -くびれる

     くぼ(窪ぼ)-くぼむ(窪ぼむ)-くぼます-くぼませる

                    -くぼまる

                    -くぼめる

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「くむ(汲む)」

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く( )-くむ(汲む)-くます(汲ます)-くませる-くませらる-くませられる

           -くまる(汲まる)-くまれる

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「くゆ(悔ゆ)」

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く( )-くゆ(悔ゆ)-くやす(悔やす)-くやしぶ「くyi悔、くやし(悔し)」《くよくよ》

           -くやむ(悔やむ)-くやまる-くやまれる

           -くyiる(悔yiる)

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く( )-くる(狂る)-くるふ(狂るふ)-くるほす

 

 「くるし苦、くるしむ」は「くるふ狂」と結びつくか。

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「くる(繰る)」

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く( )-くる(繰る)「くりあぐ繰上、くりさぐ繰下;つまぐる爪繰」

           ~たぐる(手繰る)

           ~まくる(捲る)

           ~めくる(捲る)

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「くる(転る)、ころ(転ろ)」

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く(転)-くる(転る)-くらむ(眩らむ)-くらます-くらませる(目が回る)《くるくる》

           -くるふ(狂るふ)-くるはす-くるはせる-くるはせらる-くるはせられる

                    -くるほす

           -くるぶ(転るぶ)-くるべく-くるべかす

           -くるむ(包るむ)-くるまる

                    -くるめく-くるめかす

                    -くるめる

           -くるる(転るる)「くるる枢」

           -くろむ(転ろむ)

名詞   ころ(転 )-ころぐ(転ろぐ)-ころがす-ころがさる-ころがされる《ころころ》

                    -ころがる

                    -ころげる

           -ころぶ(転ろぶ)-ころばす-ころばせる

           -ころる(転ろる)

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「くる(呉る)」

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く( )-くる(呉る)-くれる(呉れる)「くれてやる」

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