【一拍語】
【あ】 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
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あ(有):ある有*在 (原始日本語の「わ」が(w-&)相通化で「あ」に転じたもの)⇒わ/ゐ/wu/を(坐*在*有*居)
あ(畔):あぜ畔。”畔*畦”の意味の一拍語「せ」は未見であるが、近い意味の”せ畝”があることもあり、他の多くの語例から古い一拍語「せ畔」のア接語「あぜ」の接頭語「あ」が畔の意味をもって一人歩きをしたものと考えられる。
あ(足*葦):あし足*葦。細長いものを言う一拍語「し」のア接語「あし足*葦」の接頭語「あ」が足*葦の意味をもって一人歩きをしたものと考えられる。あぶみ足踏*鐙、あゆひ足結。⇒し(細長い物)
あ(網):あみ網。原始日本語の「み箕」のア接語「あみ網」の接頭語「あ」が後に網の意味をもって一人歩きをしたもの。 あご網子、あじろ網代、あびき網引、 ⇒み箕
あ(悪):あし悪。 ⇒わ/ゐ/wu/ゑ/を(若*愚*烏滸)
あ(我*私):わたし私、われ我 ⇒わ/wu/を(我*私)
あ(彼):あれ彼 ⇒か(彼)
あ(嗚呼):あ、あっ、ああ(間投詞)
ア接語(あがく足掻、あづく付/着、あつむ集、あがむ、あかふ交、あかる離、あせる、あそぶ、あづく、あつむ、)
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【い】 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
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い(居):いる居 ⇒わ/ゐ/wu/を(坐*在*有*居)
い(胆):くまのい熊胆〔母音語「い」は考えにくい。おそらく子音語の祖語があるであろう。〕
い(汝):いがいのち汝命、いがつくれるや汝、いまし汝 ⇒し汝
い(網):いかき蜘蛛糸掻、くものい蜘蛛糸
い(沃):水をあびせる、そそぐ
い(息):いき(い気*息)イ接 ⇒か/き/く/け/こ(香*気*酒*息*霧*風)
い(寝):いぬ(い寝)イ接 ⇒な/ぬ/ね(寝)
い(五・五十):
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【う】 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
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う(得):うる得
う(潤):うるふ潤、うるうる/ぬるぬる(n-&)
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【え】 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
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え(荏):えごま荏胡麻
え(榎):えのき榎
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【お】 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
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お(居):おる居 ⇒わ/ゐ/wu/を(坐*在*有*居)
お(下*降):おく置、おす押、おつ落、おる降 〔下へ力を及ぼす意の「お」。母音語「お」は考えにくいので、「を」にこの意味をもつ語が存在したか。)
お(御):
お(老):おきな翁、おとな大人、おみな/おうな媼(「を(若)」の反)
オ接語(おも面、おく奥、おと音)
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【二拍語】
【三拍語】
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