【一拍語】
【わ】 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
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●わ/ゐ/wu/を(坐*在*有*居)
わ(坐):意味『座って有る、在る』、後に(w-&)相通により「あ」に転じた。人ではない物についてそれが存在することを言う。
ゐ(居):意味『座って居る、居る:ゐあかす居明、ゐしづまる居定、ゐところ居所、ゐぬき居抜;いへゐ家居、かたゐ、かもゐ鴨居、くもゐ雲居、くらゐ座居*位、しきゐ敷居、たゐ/なゐ田居、とのゐ殿居、とりゐ鳥居、ふなゐ舟居』、後に(w-&)相通により「い」に転じた。ものではない人や動物についてそれが存在することを言う。
wu(居):(『崇神紀10年「急居〈莵岐于〉」を通説のように「つきwu(衝居)」と読めば「(立っている箸の上に)膝をついて座る」の意、もしこれを文字通りに「wuきwu」と読めば解不能となる。)
を(居):意味『座って居る、居る』。人や動物についてその存在を言う。
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●わ/ゐ/を(藁*藺*麻)
わ(藁):わら藁、わらくつ藁沓、わらぢ草鞋、たわら俵、はわら葉藁/はわらかみ葉藁紙
ゐ(藺):ゐぐさ藺草、ゐがさ藺笠、あしゐ葦藺、あらゐ荒藺、おほゐ莞、ふとゐ太藺、むしろゐ蓆藺
を/そ(織*麻)(w-s):をる(織る/麻る)、をかせ麻桛、をがら麻幹、をくつ麻沓、をけ麻笥*桶、をこも麻薦、をすさ苧苆*麻苆、をたまき麻環、をのね麻根、をふ麻生*麻原、をみ麻績*麻続、をwuみ麻績;さくらを桜麻、ひたさを直麻、みだれを乱麻、wuみを続麻;そで袖;あかそ赤麻、うちそ打麻、おんぞ御衣、かうぞ楮/かみそ紙麻、すがそ菅麻、つなそ綱麻、なつそ夏麻*夏衣、へそ綜麻、まそ真麻、みそ御衣、wuみそ績麻
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●わ/wu/ゑ/を(分*割*笑*折)
わ/さ(分*裂):わく分、わる割、わらふ笑;さく裂、
wu/す(棄):wuつ/すつ棄*捨(w-s)、
ゑ(笑*抉):ゑむ笑、ゑる彫、ゑぐる抉、
を(折):をる折、
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●わ/wu/を(若*戯*愚*烏滸)〔若さと若さゆえの愚行を言う語群、若さと”わる”は同語。これから見ると「わ/わる」は今日の「あく悪」とは異なり、若さゆえの稚拙、無邪気さを言うと考えられる。〕
わ(若*悪):わか/わかし若、わけ戯奴、わさ/わせ早稲、わ/わし/わる悪、あ/あし悪(w-&)
wu( ):wuこ愚、wuか(wuかwuか、wuっかり)、wuさ/wuし憂、wuんざり、
を(愚):をこ愚*烏滸*尾籠(をこづく、をこめく、をこのさた烏滸沙汰)、をそ軽率、をちかへる若返、をちみづ変水、をぐな童男、をさな幼、
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●わ/wu/を(我*私)
わ(我*私):わらは、われ我*吾、わどり我鳥、わがへ/わぎへ我家、わぎも我妹、わたし私、わたくし、わて、〔この「わ」は後に(w-&)相通現象により「あ」に転じた。「あたし、あて」〕
wu(私):wuち、
を(私):をの/をのれ己、をれ俺、
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●わ/を(輪)
わ(輪):たわむ撓 タ接、wuらわ浦回、かはわ川曲、わがぬ綰、わち輪茅、わな罠/あな穴;おほわ大輪、おもわ面輪、かなわ金輪、くつわ口輪*轡、こしきわ轂輪、はにわ埴輪、みかわ𤭖輪、みわ三輪、
を(輪):とをむ撓 ト接、
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【ゐ】 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
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●ゐ/ゑ(猪*犬)
ゐ(亥*猪):おほゐ大猪、さゐサ猪、ゐぬ/ゐのしし猪、あかゐこ赤猪子、
ゑ(亥*猪):ゑぬ/ゑのこ/ゑのころ犬、
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●ゐ*wu*を(兎)
ゐ(兎):ゐくち兎口
wu/す(兎):wuさぎ兎、wuくち/すくち兎口、
を(兎):をさぎ兎
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ゐ(堰*井):ゐくひ堰杭、ゐで井代、ゐひかり井光、ゐみどり井緑、ゐもり井守;いしゐ石井、いはゐ石井*岩井、かなつなゐ、さらしゐ晒井、たゐ田井*田居、つつみゐ堤井、てらゐ寺井、はしりゐ走井、まなゐ眞名井、ままのゐ崖井、みゐ御井、みかゐ𤭖井、やまのゐ山井、
ゐ(虫偏に益):ゆむし
ゐ(藺):⇒わ/ゐ/を(藁*藺*麻)
ゐ(居):⇒わ/ゐ/wu/を(坐*在*有*居)
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【wu】 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
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●wu/ゑ(飢)
wu(飢):wuwu飢、wuゑる飢、
ゑ(飢):ゑる飢、かつゑる飢、
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wu(植):wuwu植/すwu据(w-s)、wuゑる植/すゑる据
wu(海):うみ海、wuしほ潮、wuづ海水*渦、wuなさか海境、wuを海魚、wuひぢ/すひぢ海泥
wu(卯):
wu(鵜):wuかは鵜川、wuかひ鵜飼*鵜養;あらwu荒鵜、しまwu縞鵜
wu/す(親):wuがら/すがら親族、(w-s)
wu(兎):⇒ゐ*wu*を(兎)
wu(績):⇒わ/ゐ/を(藁*藺*麻)
wu(諾):
wu(憂):wuむ憂、wuし憂、wuるさし、wuんざり、
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【ゑ】 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
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ゑ(餌):ゑさ餌、ゑじき餌食、
ゑ(画):ゑかき、ゑし画師、ゑたくみ画工、ゑとも画鞆
ゑ(故):ゆゑ故、
ゑ(笑):⇒わ/ゐ/wu/ゑ/を(分*割*笑*折)
ゑ(彫):⇒わ/ゐ/wu/ゑ/を(分*割*笑*折)
ゑ(飢):⇒wu/ゑ(飢)
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【を】 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
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を(我*俺):をの己、をれ俺 ⇒わ/wu/を(私)
を(峯):をか嶺処*岡、をね尾根、をか峰処*岡、をごし峰越、をさき峯先、をしろ峯代、をね峰根*尾根、をのへ峰上、をは峯羽、をむかひ峰向、をろ峯、をろた峯田、をろち峯霊;ありを在峰、おほを大峰、ひたを頓峰、ひとを一峯、みを御峰、むかつを向峰、やつを八峰、をを/さををサ小峰)-をか岡(をかさき丘岬、をかぢ岡道、をかび岡傍、をかへ岡辺、をかもと岡本、をんが遠賀*岡;かたをか片丘、かみをか神岡、まをか真岡、やまをか山岡)
を(尾):をさき尾前、をは尾羽、をばな尾花;たりを垂尾
を(緒):をたye緒絶、をろ緒ロ;あさを麻緒、あしを足緒*緡、あわを沫緒、いきのを息緒、うけのを、おほを、
を(雄*牡):をかみ雄神/をのかみ、をきじ雄雉、をぐな童男、をこころ雄心、をさかり雄盛、をしか牡鹿/さをしかサ牡鹿、をしし雄獣、をたけび、をとこ男、をとり雄鳥、をのこ男子、をはしら雄柱、をひ雄ヒ/甥、をひと/をふと雄人/夫、をろち大蛇 ⇒わ/wu/を(若*戯*愚)
を(小):をあがた小縣、をうす小碓、をye小江、をかい小櫂、をかきつ小垣内、をかさ小笠、をかぢ小梶、をかなと小金門、をかは小川、をかひ小峡、をかひ小貝、をかも小鴨、
を(麻*苧):
を(魚):あかを赤魚、おふを/おほを大魚、かつを鰹、しろを白魚、とびを飛魚、ひを氷魚、wuを海魚
を(諾):
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